
情報が発達してもまだ男性にとって謎が多い、女性の体。
生理や妊娠・処女のことなど、女性の性的な部分に関して、まだまだ医学的な根拠
もなく様々な「憶測」が飛び交ってしまっているのが現状です。
今回は、処女についてよくある誤解について解説します。
➡「正しい事実」: 処女膜は膣口を取り囲む膜状の組織です。
処女膜は、膣の開口部にある膜のことですが、多くの場合生後数日で破裂するの
です。その時に膣口の周りの「縁」として残る場合もあれば、膣を部分的に覆う場合
もあります。
よく処女膜で膣が完全に覆われていると考える方が(特に男性で)多いのですが、
それは完全にあやまり。覆われたいたなら、「処女膜閉鎖症」といって、人口 1000
人~10000 人に 1 人の珍しい「病気」ということになります。
ちなみに、処女膜の外見は年齢とともに変化します。思春期が近づくと厚くなりま
すが、年齢とともに弾性力が高まり形状が変わってきます。
処女膜の形状の外観図。(都合上省略)
黒の部分が「膣口」の部分。個人個人によってさまざまな
のがわかります。
➡「正しい事実」:処女膜の構造の変化で必ずしも性交があったかを判断できない
結婚前の女性の処女が重視されていると、結婚ベッドのシーツの上の「血」で「処女
かどうか」を判断されることがしばしばありますよね。
しかし、これは完全な誤りで、複数の医学的な研究で裏付ける証拠がないことがわ
かっています。
もともと処女膜は血管が比較的少ない膜です。たとえ敗れたとしても、それほど出
血しない可能性があります。
むしろ、あまり「濡れていない状態」で挿入されたり、強引に動かされたりすると
「処女膜」よりも「膣自体」が炎症して出血に至ることも。実際、いくつかの研究で助
成の最初の性交後に出血が「一般的には」観察されないことが報告されています。
また、思春期が過ぎた女性の場合、性生活の初めに処女膜が伸びて、最小限の損
傷で(もしくはまったく損傷せずに)膣の挿入が可能であったことも。
特に男性側で誤解されがちなのですが、ベッドのシーツの上の出血がないからと
言って、もめたりしないようにしましょう。
➡ 「正しい事実」: 処女膜の「見た目」の変化だけでは、 性交があったかどうかわからない。
前述にも述べましたが、処女膜の形やサイズ、ダメージの入り具合などは人それぞ
れです。見た目だけで、「性的暴行があった」などがわかることはありません。
実際、性的虐待の過去を持っている子供のうち、身体検査で異常があったのはわ
ずか4%でした。問診や他の身体所見などを含めて、性的な暴行があったかなどを
判断します。
くりかえしますが、「処女膜の見た目でどんな性行為が行われたか」などを知るこ
とはできません。

いかがでしたでしょうか。男性側は特に「処女」かどうかにこだわるあまり、
・ 「出血していないから処女ではないのではないか」
・ 「あまり痛がらないから処女ではなかったのではないか」
と相手の女性に対してネガティブに考えがちになり、ひいては
・ 「自分はうそをつかれているのではないか」
・ 「自分にありのままを話しておらず信頼されていない」
などケンカの種になることも。実際には、処女でも出血しないケースもありますし、
痛みを感じにくい場合もあります。非常に個人差が大きいところです。
「処女かどうか」で一喜一憂せずに、まずは相手のことを第一に考えてあげてくだ
さいね。
参考文献
・ The little tissue that couldn’t – dispelling myths about the
Hymen’s role in determining sexual history and assault
(Reprod Health. 2019; 16: 74.)
・ Rogers DJ, Stark M. The hymen is not necessarily torn after
sexual intercourse. BMJ (Clinical Research Ed.)
1998;317(7155):414.
・ Whitley N. The first coital experience of one hundred women.
JOGN Nurs. 1978;7(4):41–45.
・ Loeber O. “Over het zwaard en de schede; bloedverlies en pijn
bij de eerste coïtus; Een onderzoek bij vrouwen uit diverse
culturen” [About the Sword and the Sheet; Blood Loss and
Pain at First Coitus. A study of Women with Different Cultural
Backgrounds], Tijdschrift voor Seksuologie, vol. 32, (2008):129.
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の記事代行サービスを利用し、専門知識を持つライターに書いていただきました。
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