
恋愛結婚はすぐに別れることも多いのに、昔ながらのお見合い結婚は割と長続きしやすいという統計データがあります。その違いはどこにあるのでしょうか?
恋愛感情は3年で終わるという話を聞くほど、一時的で長続きしにくい生物学的な反応です。
でも結婚は恋愛感情をきっかけにしていてもいつか終わるようなものではなく、その後に続く生活をずっと一緒に続けていくための覚悟と責任感が必要になります。
恋愛感情というものはふとしたはずみで引き起こされることもありますが、簡単に移り変わりやすいものです。そのようなあやふやな感情だけに振り回されるのではなく、安定した信頼関係を築いていくのが結婚ですので、恋愛とは違います。
職場など、自然な出会いから始まった恋愛結婚であっても、信頼関係を築いていくこともできずに別れてしまうことがあるのは恋愛感情がなくなったら終わりだと考えていることに原因があります。
恋愛感情などという感情はもともと簡単な理由で薄れやすいものです。
恋愛ではなく結婚生活に重点を置いて考えることが重要です。よほど嫌なことが起きない限りずっと一緒に生活していれば一緒にいることが自然となり、その状態に居心地の良さを感じられるようになります。
恋愛感情を持っていた最初のころのような高揚感などなくても結婚生活は続けていけるものですし、そうでなくては結婚した意味がなくなります。

恋愛結婚はその場の勢いや一時的な恋愛感情に任せてしてしまう人が多いです。
その結果、一緒に暮らし始めてから見える相手の嫌な部分に耐え切れず、話し合いすらできずに別れてしまう場合があります。
今までいい人だと思っていたのに、
悪いところばかりが目に付くようになると毎日がストレスになります。
他人と同じ家で暮らしていく結婚は、恋愛とは違う重みと難しさがあるということを前もって知っておかなければなりません。
悪いところが目に付くことが多いときは、一度落ち着いて相手のことを理解しようと努めるところから再スタートしましょう。悪いことばかりを考えずに別の楽しいことを考えるようにすることもいやなこと・嫌な部分しか記憶に残らないでストレスがたまるといった事態を防ぐために役立ちます。
結婚をするためにあえて結婚前に子供を持とうと考える女性は、子持ちシングルマザーになるリスクが増えるといいます。
その理由は子供を条件に無理やり結婚したような状態に男性が不満を感じ、愛想をつかして家庭を放置するといったことが典型的パターンとして小説などにも描かれるほど多いからです。
子供というものは結婚の条件に使う道具ではありませんし、お金も苦労もかかる人間です。人間を育てることになる可能性のある行動を、結婚をするための道具にするべきではありません。
彼女に子供ができたから仕方なく結婚してあげた、程度の認識の男性は愛情も信頼もない印象しか受けません。そのような人間を信頼することは危険です。

一方、昔ながらのお見合い結婚では長続きしやすいというのも理由があります。
お見合い結婚の場合、両家の繋がりがしっかりしているということが前提になっているため、
結婚したら簡単には別れられませんし、多少のことで別れるという選択肢がありません。
特に昔は女性が自立できない社会だったという面もあり、結婚制度は女性が生まれた家ではない別の家の家族として引き取られ、保護されながら生きていくための制度という意味もありました。女性は結婚したら実家に戻るという選択肢はよほどのことがない限り選べず、旦那・姑・舅などの言うことには忠実に従うことが美徳とされました。家を追い出されれば自立もできないため、多くの女性は忠実に嫁いだ家での決まりを守り、生きてきたのが日本の古い結婚の姿です。
ほかに行き場がなく、自立できない女性の忍耐が昔ながらのお見合い結婚が長く続いた理由です。
現代では自立できる力を持った女性が多く、嫌なことがあれば見切りをつけたがるキャリア志向の女性もいます。しかし、それであれば最初から結婚しなくてもよかったのでは・・と思います。
昔ほど、とはいかなくても結婚生活には忍耐が必要であることは今も変わっていません。一人で生きていける力があったとしても、家族が必要と考えるからこそ結婚を考えたのではないでしょうか?
お見合い結婚は結婚式の当日まで顔も知らない相手との、両親同士が決めた結婚といったイメージを持つ人は今もいるようです。
結婚相談所でのお見合いはお見合いをしたから結婚が決まるわけではなく、その後のデートやメールのやり取りの過程でどうするかを決めることができます。
その意味で、現在のお見合いは昔ながらのお見合いとは違って恋愛結婚に近いです。両家のつながりが重要視され、結婚後、嫁は姑の言うことに従うといった習慣も現代では必ずというわけではありません。
結婚は恋愛のようにいつか終わる可能性を考慮して始めるものではありません。もちろん離婚というのは正当な権利ではありますが、よほどのことがない限り結婚はしたら終わることを考えて始めないほうが長続きします。何かあれば別れればよい、というのは相手に失礼です。
人間は悪いところに注目しがちな性質がありますが、少し視点を変えて相手の良い一面を見つける努力をしましょう。
そのためには外からこそこそ探るよりも、面と向かい合った対等な対話が欠かせません。誰かの評判を収集しても本当の人物像など見えてきません。目の前の人間の良いところを知ろうと考えるなら、普通の会話が何よりも欠かせません。
結婚生活をスタートしたら、通常は相手により良い印象を持ってもらうための努力をします。
そのため、最初に印象に残るのは相手の良いところといったパターンが多いです。
お互いをよく知らない段階でスタートする結婚生活では、最初に持つ印象が良いことも長く続きやすいといわれる理由になっています。
一方、長く付き合ったうえでの恋愛結婚の場合、ある程度相手のことを知っているがゆえに、
同居して初めて知った悪いところに目が行きがちになり、悪いところで記憶がいっぱいになってしまいます。
結婚相談所経由の結婚も恋愛結婚と似た部分はありますが、お互いに対しての理解が不十分なままの結婚となる場合も多いです。
それでも比較的長く続きやすいのは、結婚に対する姿勢や考え方が似ていて、長く続けていこうという覚悟がお互いにあるからです。

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